前回の記事ではモデルデータとの同期についてとても軽く書きましたが、今回はもう少し戻った内容も含めて書きます。内容は一部重複しますが、2回に分けてご紹介したいと思います。
※後半も書こうとしたのですが、内容が前回の記事で紹介させていただいたブログとほぼ一致するため、公開をやめました。
前回の記事をご参照ください。
※Kinect for Windows v2はv1とは異なり、Windowsの8以降にしか対応していません。Macや7以前のWindowsでの利用は基本的には不可能です。
Kinect for Windows v2はWindowsから開発のためのSDKが
ここで無料で頒布されています。もちろん経験があればそのまま利用したほうが効率のよいプログラムを記述できると思いますが、開発経験が少ないと、かなり難しいと思います。そこで便利なのがUnityです。
<Unityとは>
Unityはゲームエンジンであり、ゲームなどを作るときに非常に便利なアプリケーションです。例えば3Dゲームを作るとき、ソースコードを何も書かなくても、重力・摩擦・衝突など物理的なものや、非常に計算が難解な移動・姿勢の行列計算、またレンダリングなど、様々な処理を自動で行ってくれるようになります。これに移動プログラムなどだけを追加すれば十分ゲームになります。
2Dも3Dも作ることができます。また、作ったゲームをiOSやFlash、Windowsなど、様々な形式で出力することができます。
先ほどのリンクからたどると、ダウンロードできます。登録すればFree版は無料で利用できます(Kinectに必要なものを含む、一部プラグインが使えません)
Unityのインストールの仕方や初歩的な使い方については割愛し、既知のものとして以下の記事を記述します。
<Unity上でのKinect環境を整える>
まずKinectを利用するために、
ここからKinect for Windows SDK 2.0 Public Previewをダウンロード&インストールします
そして同じサイトからもう一つ、”System Requirements”の+メニューから
上の図のピンクの部分、”Kinect for Windows SDK 2.0 Unity Pro Add-in”をダウンロードして、解凍しておきます。
準備は以上で完了です。
<Unity上でKinectを動かしてみる>
何よりもまず、サンプルを使って動かしてみましょう。
先ほどダウンロード&展開したファイル内の¥¥KinectView¥¥MainScene.unityを開き、実行してみてください。kinectから出力された画像や距離データ、関節データを見ることができます。
エラーが出る場合、kinect周りの配線や”
System Requirements”を満たしているかなど確認してみてください。
うまく表示されたでしょうか?
このサンプルプロジェクトにおいて、Scriptsフォルダの中身を見ると、
このようになっています。(Macなのはご愛嬌)
****Managerはkinectと通信をし、値を得るプログラムで、****Viewerはそのデータを表示するプログラムです。
自分で開発するときも、この****Managerのプログラムを利用すると便利です。
今回の記事はここまでで、次の記事でモデルデータへの対応について書きます。